GarageBand3をいじってみました
iLife'06がわが家にやってきましたので、早速 GarageBand3をいじってみました。
GarageBand3の最も大きな変更点として Podcastへの対応が挙げられています。
いじってみた印象は、まさに Podcastのための進化という感じでした。
まず起動画面では「新規Podcastエピソード」と「新規ムービースコア」の選択が追加されています。それぞれ Podcastとムービーを作るためのテンプレートです。
「新規Podcastエピソード」を選ぶと、5つのトラックがデフォルトで設定されます。
上から順にアートワーク、男声録音トラック、女声録音トラック、ジングル、ラジオサンドと並んでます。
アートワークには画像やムービーをタイムラインに沿って並べる事が出来ます。
男声録音トラック、女声録音トラックにはそれぞれ声の収録に便利なエフェクターがプリセットされています。
ジングルというのはイントロやつなぎに使う数十秒単位の短い曲ファイルです。後述しますが、GarageBand3にはジングルのライブラリも豊富に追加されています。このトラック上にジングルをポンポンと並べていく訳です。
ラジオサウンドはソフト音源で、特定のジングルを鍵盤で再生できるようになっています。ウインドウメニューから「キーボード」を選び、表示された鍵盤をマウスでつついて音を出してみましょう。
「新規ムービースコア」は iMovieの動画に GarageBandで音楽をつけるためのテンプレートです。これを選ぶとムービートラックが設定されて、iMovieの動画をドラッグしながら音楽をつけていけます。
さて、ウインドウの右側にある「i」型のアイコンをクリックするとウインドウの右半分にトラック情報が表示されます。GarageBand2まではフローティングウインドウ内に情報が表示されていましたが、このように右半分に表示されるほうが見やすいですね。
そして「目玉マーク」のブラウザを表示して左下の Podcastマークをクリックすると、ジングル、スティンガー、サウンドエフェクトが表示されます。それぞれ約200種、約50種、約170種と豊富に揃っています。
ジングルは先ほども説明したように、数十秒単位の短い曲ファイルですね。
スティンガーとサウンドエフェクトはそれぞれ効果音です。
なおジングルは AppleLoopsではなく単なる音声ファイルとなっています。このため全体のテンポを変えても、それとは別の固定テンポになります。
さてさて、実際に Podcastを作成してみました。サンプルとして花の画像を適当に並べてみます。iPhoto内の画像をマウスドラッグで Podcastトラックに並べていきます。
そして目玉マーク」のブラウザからジングルを選んで並べ、トラック音量の設定でつなぎ目を滑らかにするとできあがり。わずか数分で超手抜きPodcast:30秒が完成してしまいました。
※超手抜きなので内容は何もありません。
うまく再生されないときは「リンク先のファイルをダウンロード」して、出来たファイルをダブルクリックしてください。
でき上がった Podcastは今までと同様に iTunesに書き出せます。このときアートワークも書き出され、iTunesの左下のエリアに表示できます。
さらに「iWebに Podcastを送信」というメニューが加わっており、直接 iWebに対して書き出せるようになっています。環境設定の「書き出し」タブで、この書き出し先を iWebにするかディスクにするかを選択できますので、iWebがなくてもディスクに保存して別途 webに上げることができます。
またダッギングという機能も追加されています。これは Podcastで声が入っている部分の BGM音量を自動的に下げてくれる機能で、各トラックの右側にある上下三角ボタンでON/OFFを設定します。これを使うとこのように BGM音量が自動調整されるので便利です。
以上、駆け足の説明になりました。
音楽的な部分では追加機能は無いようです。エフェクトが増えたりしてるのかもしれませんが大きな変化は見当たりません。
一方で Podcastの作成という点ではいかにも Appleらしく、簡単で上品に作成が出来るように考えられています。Podcastを作成するには無くてはならないツールとなりそうです。
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